親知らずについて
親知らずとは
親知らずは18歳〜20代前半頃に生えてきます。生え方はまっすぐ生えてきたり、横を向いて生えてきたりと人によってバラバラです。
親知らずが生えてくることで手前の歯が前に押されてしまい、前歯にがたつきが出ることがあります。
親知らずの痛みの原因
親知らずは歯ブラシが届きにくい一番奥に生えてきます。そのため汚れ(プラーク)が溜まりやすく、歯茎が腫れたり(智歯周囲炎)、虫歯になってしまい痛むことが多いです。
また生えてくる位置に異常があった場合、頬や歯茎を噛むことで痛みが出る場合があります。
親知らずの抜歯の難易度について
まっすぐに生えている場合
上の親知らずが真っ直ぐに
生えている場合
抜歯の難易度 | ★☆☆☆ |
---|---|
抜歯にかかる時間 | 5〜15分 |
下の親知らずが真っ直ぐに
生えている場合
抜歯の難易度 | ★★☆☆ |
---|---|
抜歯にかかる時間 | 5〜30分 |
横向きに生えている場合
(水平埋伏)
親知らずが横向きに生えている場合
抜歯の難易度 | ★★★☆ |
---|---|
抜歯にかかる時間 | 15〜60分 |
埋まっている場合(完全埋伏)
親知らずが完全に埋まっている場合
抜歯の難易度 | ★★★★ |
---|---|
抜歯にかかる時間 | 30〜90分 |
親知らずの抜歯後の腫れ
について
通常どの程度腫れますか
親知らずの抜歯後の腫れは個人差が大きく、術前に腫れの予測をすることはできません。
通常上の親知らずの抜歯の場合はほとんど腫れることはありません。
しかし、下の親知らずの場合はぱっと見てあごの左右差がわかるほど腫れることが
多いです。
腫れに伴い、お口が開けづらかったり、噛む動作を行いにくく普段どおりお食事をすることは難しくなります。
この腫れは身体の正常な反応なのでご安心ください。
腫れる期間はどのくらいですか
下の親知らずの抜歯では、通常術後1週間腫れと痛みを伴います。2〜3日後に腫れと痛みのピークを迎え、その後は徐々に落ち着いてきます。真っ直ぐに生えている上の親知らずの抜歯ではほとんど腫れることはありません。
危険な腫れ方はありますか
抜歯後の腫れに関しては身体の正常な反応なので大きな心配は必要ありません。
しかし、抜歯後数日経っても出血が止まらなかったり、抜歯した部位に感染が起こり喉の方まで腫れてきた場合は、食事だけでなく呼吸にも影響が出る可能性がありますので、
すぐに歯科医院の受診をおすすめします。
親知らず抜歯で
よくあるご質問
Q.どんな時、親知らずが痛く
なりますか
A.親知らずが痛くなる原因は2つに分けられます。
1つ目は虫歯です。虫歯が大きくなるにつれ、痛みが出てきます。虫歯の細菌が神経まで感染してしまうと痛み止めも効かないほど強い痛みを感じます。
2つ目は智歯周囲炎(ちししゅういえん)です。親知らずの周りの歯茎が腫れ、膿がたまります。虫歯と智歯周囲炎はともに、プラーク(汚れ)が溜まりやすいことが原因です。
Q.親知らずはなぜきちんと
生えないのですか
A.親知らずがちゃんと生えてこない理由として、あごの骨のスペース不足があります。
親知らずは一番最後に生えてくる歯なので、もともと生えるスペースが不足している場合はきちんと生えずに歯茎に埋まったままになることが多いです。
Q.親知らずがまた生えることは
ありますか
A.一度抜いた親知らずが再び生えてくることはありません。なので親知らずを抜歯することで、親知らずにできた虫歯と智歯周囲炎は解決します。
Q.親知らずを抜かないで治す方法はありますか
A.親知らずがきれいに生えていてしっかり歯磨きができる場合は、虫歯の治療や歯周病の治療を行い抜かなくて済む場合があります。ただ横向きに生えていたり、歯茎から半分生えている親知らずが虫歯や智歯周囲炎となった場合、治療をしても再発を繰り返すので抜歯をおすすめしています。
Q.親知らずの抜歯前の注意は
ありますか
A.親知らずの抜歯の際に歯茎に炎症があると術中麻酔が効きにくかったり、術後の腫れと痛みが通常より強くなる場合があります。炎症がないようにしっかり歯磨きをしてください。また、炎症がある場合はあらかじめ抗生剤を服用して炎症を抑えてから抜歯に臨みましょう。
Q.親知らずの抜歯は大体どのくらいの時間で可能ですか
A.親知らずの部位や生え方、年齢、性別によって抜歯にかかる時間は変わります。
まっすぐ生えている親知らずは5〜30分、
半分顔を出している親知らずは15〜60分、
完全に埋まっている親知らずは30〜90分
です。
当院では必要に応じて術前にCTを撮影して、抜歯時間の目安をお伝えするように
しています。
Q.抜けなくて途中で中止されることはありますか
A.患者さまの安全を考慮して抜歯を中止することがございます。
1抜歯部位の炎症強く麻酔が効かない場合
炎症が強い部位は、麻酔が効かない場合が多いです。麻酔が効かず、痛みが強すぎる場合は抜歯を中止します。通常炎症を抑えてから抜歯をおすすめしています。
2親知らずの根の先が折れた場合
親知らずの根の先が折れてしまい当日に折れた先を除去する際に神経や血管を傷つける危険性がある場合に中止をすることが
あります。
Q.親知らずが虫歯になると抜歯は
難しいですか
A.親知らずの虫歯が進行してしまい、歯冠(歯の頭の部分)が大きく失われている場合抜歯の難易度が上がり、処置時間が長くなる場合がございます。
親知らずがまっすぐきれいに生えている場合を除き、虫歯になる前に予防的に抜歯をすることをおすすめしています。
Q.親知らずを抜くと小顔に
なりますか
A.親知らずは上下左右合計4本ありますが、抜歯を行うことで小顔になるほど大きな効果は期待できません。
まれに抜歯の影響で骨が痩せて若干の変化が見られることがありますが、美容整形ほどの効果はありません。
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